「要するに何?」が言えない私が、練習ゲームを自作した話

DIARY

「要するに何が言いたいの?」と言われてしまう

  • 報告をすると「で、要するに?」と聞き返される
  • 「たとえばどういうこと?」と聞かれると頭が真っ白になる
  • 資料や文章を書くと、細かい話と大きな話がごちゃまぜになる

ぜんぶ、私のことです。しかも「少し前の私」ではなく、正直にいうと今もときどきやります。

ただ、調べていくうちに分かったことがあります。これは頭の良し悪しではなく、「具体と抽象を行き来する」練習をしたことがないだけなんです。そしてこの行き来は筋トレと同じで、繰り返した分だけ上達します。

問題は、練習する場所がないこと。本を読んで「なるほど」と思っても、次の日には忘れています。だったら毎日ちょっとずつ遊べるゲームにしてしまおう——そう思って、自分の練習用に作ったのがこの記事で紹介する「ことばのハシゴ」です。

具体と抽象は「ことばのハシゴ」

たとえば、こんなハシゴを想像してください。

青森県産ふじ → りんご → 果物 → 食べ物

右に行くほど抽象(まとめる)、左に行くほど具体(くわしくする)。
抽象化とは、このハシゴを一段だけ上ること。「りんごとみかんをまとめて呼ぶと?」→「果物」。
具体化とは、一段だけ下りること。「果物のたとえば?」→「りんご」。

コツは「一段だけ」です。私が実際にしょっちゅうやってしまう失敗は、だいたい次の5パターンに分けられます。

私がやりがちな5つの間違いパターン

  1. ジャンプしすぎ —「りんごの一段上は?」→「食べ物」。一気に上がりすぎて話がぼやける
  2. 横滑り —「りんごの一段上は?」→「みかん」。同じ高さのなかまに移っただけ
  3. 逆方向 — 上るつもりが「ふじ」と下りてしまう
  4. 別の軸 —「果物の一段下は?」→「デザート」。それは「いつ食べるか」という別の切り口
  5. 関連語だけ —「感情の一段下は?」→「涙」。関係は深いけれど「感情の一種」ではない

心当たり、ありませんか?私は全部あります。

でも、自分の間違いがどのパターンなのかが分かると、直し方も分かります。これを毎回その場で教えてくれる練習教材がなかなか見つからなかったので、ゲームに組み込みました。

ゲーム「ことばのハシゴ」で一緒に練習しませんか

ことばのハシゴで遊ぶ

ことばのハシゴ|具体⇄抽象を鍛えるトレーニングゲーム
画像をクリックするとゲームが開きます

遊び方はかんたんで、1回10問・3分ほどです。

  • 抽象化 … お題の「一段だけ上」を4択から選ぶ
  • 具体化 … お題の「一段だけ下」を選ぶ
  • ならべ … 4つの言葉を具体→抽象の順にタップする

間違えると、上の5パターンのどれだったかをその場で教えてくれます。連続正解でコンボが乗り、10問登り切ると山頂です。

コースは3つ。まずは身近な言葉だけの「ふもと」から始めて、慣れたら仕事の言葉が出てくる「尾根」に挑戦してみてください。「残業を減らすの一段上は?」のような、明日の会議でそのまま使える問題が出ます。

ちなみに作者の私が今やっても、尾根コースはたまに間違えます。作った本人が満点を取れないゲームです。安心して間違えてください。

あわせて読むと効く本

ゲームで感覚をつかんだら、理屈は本で補強するのがおすすめです。私もこの2冊を行ったり来たりしながら読んでいます。

  • 細谷功『具体と抽象』 — この分野の定番。ゲームの「ハシゴ」の考え方を深く理解できます
  • 細谷功『「具体⇄抽象」トレーニング』 — 演習問題つきの実践編

さいごに:一緒に一段ずつ登りましょう

このゲームは、私と同じところでつまずいている人に使ってほしくて、開発しました。

私自身、まだ山頂には立てていません。たぶん五合目くらいです。それでも、作る前より「要するに?」に固まらなくなってきた実感はあります。一段ずつなら、誰でも登れます。一緒に頑張りましょう。

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